『響きあう 時と言葉』
東京中央教会長老 熊谷 幸子
7月10日に迎える教会60周年記念式を心からお祝い申し上げます。60年という時の中には、いかほどの主のみ言葉と、人の悔い改めや感謝の念(おもい)がこめられてきたことでしょう。
時も言葉も、命と同様ただ一回性のものであるからこそ、同じ時を刻み、同じ言葉を共有するもの同士が、お互いの喜びや悲しみの源泉で交わり、人と人、世代と世代をつなぎあわせ、キリストの肢体として支えあって生かされていることに、恵みという他ない神の御業を覚えます。実に、時と言葉は分かちがたく響きあって、日々の営みを彩り、生の底を通奏低音のように流れ続けているのです。
今回記念誌を企画構成するに当たり、軸としたのがこの時と言葉でした。50周年記念誌『この深き出会いを』では、魂を揺さぶる「キリストとの出会い」を、57名の証を通しお伝えいたしました。当然そこで終わったわけではありません。新生した私たちが、残された時の中で「キリストの再臨という希望」を抱きつつ、天のふるさと目指してどのようにこの世の旅路を歩んでいるのか、キリストを知らない人たちにも、この出会いと希望をどうお伝えしていけばいいのか、ずっと私の心に懸かっていた課題でした。
もっと可視的な形でイキイキした教会生活を表すことから始められないものか…。 お祈りの中で与えられたみ言葉が“見よ、わたしは新しい事をなす”(イザヤ43:19)だったのです。『出会いから希望へ』は、そうした時の中で温められていたタイトルであり、テーマそのものでした。 一般的にこの種のお祝い事は四半世紀ごとに行われるものですが、旧教会堂の写真や情報をお持ちの方々のことを思うと、75周年では遅すぎます。皆様がお元気なうちに…。
かくして、教会内外の多くの方々のお知恵とご協力を頂き、ここに完成いたしました。本当にありがとうございました。これは、皆様との共同作品(コラボレーション)です。そして次回、その時は、青年たちが率先して、愛するこの教会の歴史を引き継いでいってください。今回も向井義樹さんの若い力に大いに助けられました。
神と独りの「私」が出会う信仰と、他者と自分が触れあう結節点に立って、時のひと駒(こま)、言葉のひと片(ひら)にも、もっと神のみ心を探り求めるならば、私たちの周りには、もっと果てしなく愛の時空が広がっていくでしょう。
時も言葉も惜しまず献身することを、この上ない祝福として受け止めたいと思います。60周年を、神様の御業を表す記念の時として刻めますよう、心から願っております。 (記念誌編集後記に代えて)
時も言葉も、命と同様ただ一回性のものであるからこそ、同じ時を刻み、同じ言葉を共有するもの同士が、お互いの喜びや悲しみの源泉で交わり、人と人、世代と世代をつなぎあわせ、キリストの肢体として支えあって生かされていることに、恵みという他ない神の御業を覚えます。実に、時と言葉は分かちがたく響きあって、日々の営みを彩り、生の底を通奏低音のように流れ続けているのです。
今回記念誌を企画構成するに当たり、軸としたのがこの時と言葉でした。50周年記念誌『この深き出会いを』では、魂を揺さぶる「キリストとの出会い」を、57名の証を通しお伝えいたしました。当然そこで終わったわけではありません。新生した私たちが、残された時の中で「キリストの再臨という希望」を抱きつつ、天のふるさと目指してどのようにこの世の旅路を歩んでいるのか、キリストを知らない人たちにも、この出会いと希望をどうお伝えしていけばいいのか、ずっと私の心に懸かっていた課題でした。
もっと可視的な形でイキイキした教会生活を表すことから始められないものか…。 お祈りの中で与えられたみ言葉が“見よ、わたしは新しい事をなす”(イザヤ43:19)だったのです。『出会いから希望へ』は、そうした時の中で温められていたタイトルであり、テーマそのものでした。 一般的にこの種のお祝い事は四半世紀ごとに行われるものですが、旧教会堂の写真や情報をお持ちの方々のことを思うと、75周年では遅すぎます。皆様がお元気なうちに…。
かくして、教会内外の多くの方々のお知恵とご協力を頂き、ここに完成いたしました。本当にありがとうございました。これは、皆様との共同作品(コラボレーション)です。そして次回、その時は、青年たちが率先して、愛するこの教会の歴史を引き継いでいってください。今回も向井義樹さんの若い力に大いに助けられました。
神と独りの「私」が出会う信仰と、他者と自分が触れあう結節点に立って、時のひと駒(こま)、言葉のひと片(ひら)にも、もっと神のみ心を探り求めるならば、私たちの周りには、もっと果てしなく愛の時空が広がっていくでしょう。
時も言葉も惜しまず献身することを、この上ない祝福として受け止めたいと思います。60周年を、神様の御業を表す記念の時として刻めますよう、心から願っております。 (記念誌編集後記に代えて)