SDA東京中央教会

はらじゅくニュース

『60周年記念に寄せて』
教団総務局長 稲田 豊

 創立60周年心よりお祝い申し上げます。表参道で展示されている懐かしい写真の中のいくつかに、初代東京中央教会堂のその堂々たる姿を確認することができます。この教会はこの町の風景の一部でありました。戦後の混乱がまだ続く時代には、その姿はどれほど頼もしく映ったことでしょう。
 すでに60年のうち、現会堂の時代のほうが長くなってしまったのだと思うと、時の過ぎゆく早さを思います。
 東京中央教会のルーツをたどると、60年を超えてさらにさかのぼることができます。東京にあるすべての教会は、日本最初のセブンスデー・アドベンチスト教会である東京教会の系譜に属することになるからです。
 グレンジャー先生が横浜港に上陸されたのが1896年11月、最初の教会組織が1899年6月でありますから、今年で東京教会創立111周年となります。
 ちなみに創立そのままの名前で存続し100年を最初に迎えた教会は、1904年創立の神戸教会でありました。昨年は久慈川教会が100年を迎え、今年広島教会が続きます。
 東京中央教会は、グレンジャー先生のたてられた東京教会にルーツがあり、60年前の創立にあたっては、ミラード先生をはじめ戦後復興にあたった宣教師に多くを負っております。そしてその宣教精神を受け継いだ日本人牧師、信徒によって、その灯は連綿と受け継がれてきたのであります。多くの周辺の教会の誕生にも尽力してきました。
 東京中央教会において、この7年間に実に70名もの尊い魂が神様に導かれております。心より主の御名を讃美します。礼拝出席者数においても日本において三番目の教会としての地位を保っているのであります。(ちなみに一位は広島三育学院、二位は天沼となっています。)
 今後も東京中央教会が、この地域の霊的なセンターになるのみならず、日本のアドベンチストのリーディングチャーチの一つであり続けると思いますし、みなさまがたにはその自覚をもって引っ張っていただきたいと願っています。
 今年はまた、セブンスデー・アドベンチストの名称が採択されて150年目でもあります。創造の記念とキリストの再臨というその名が示すとおりの最終時代における主のメッセージがこの教会を通し、力強く、原宿の地に、東京に、そして祖国日本にあらわれることを願ってやみません。
 東京中央教会を形成する聖徒の皆様一人一人の上に神様の導きと祝福を祈ります。