2005年、ベネズエラのボクサーエドウィン・バレロと愛知県出身の坂東ヒーローいうボクサーとの試合がありました。バレロは連続18回1ラウンドKO の記録を持ち、現在も25勝しています。
当時、バレロは15戦連続1ラウンドKOの記録更新中。日本でも試合をすることになりましたが、強すぎて相手が見つかりません。
そこでスポンサーは、「1ラウンドでダウンしなかったら100万円」という賞金をつけます。名乗りをあげたのが当時まだノーランカーの坂東ヒーロー選手でした。
さて、試合の結果は・・・坂東選手が、ガードを固めて、1ラウンドを逃げ切り、賞金を手に入れたでしょうか?
坂東選手は超強敵バレロを相手に真っ向から立ち向かい、全身全霊で戦いました。その結果、1ラウンドで2度のダウン、前のめりに倒れてのKO負けでした。坂東選手は賞金ももらえませんでした。
しかし、試合後、坂東選手のもとに、「感動した!」という手紙が全国から数千通も届いたそうです。負けたにもかかわらず何千通ものファンレターが届いたのです。
スポーツには確かに勝ち負けがあります。しかし勝つことだけが、人に勇気を与えるとはかぎりません。その人の生き様が、人に勇気を与えることがあります。
坂東ヒーロー選手も、亀田選手もそして内藤選手も、顔をはらせながら、最後まであきらめない、という生き様を見せてくれました。
イエス様はおっしゃいます。
「わたしのくびきを負うて、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたの魂に休みが与えられるであろう。 わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからである」(マタイによる福音書 11章29、30節)。
イエス様がおっしゃった「くびき」とは、「イエス様の御心を果たす」ということです。そして「くびきの負いやすさ」とは、「あなたにピッタリ合った」という意味です。
つまり、イエス様は、「あなたにピッタリ合った方法で、イエス様の御心を果たしてゆきなさい」「あなたらしい生き方で、イエス様の御心を行ってゆきなさい、そうすれば、あなたの魂に休みが与えられる」とおっしゃるのです。
私たちの主にある自分らしい生き方が心に平安を与え、そればかりか、どなたかに勇気を与えることがあるかもしれません。