あのイチロー選手が21歳の時、最多出塁試合、200本安打の記録へのストレス、プレッシャーのために眠れなくなったことがあったそうです。そんなことから、イチロー選手は世界の一流選手と会うと、必ずする質問がありました。それは「プレッシャーの解決法」でした。

 結局イチロー選手が出した結論、それは「自分のバッティングには3つのチェックポイントがある。それができていれば、ヒットが出ないわけがない。スランプになることもない。後は余分なことを考えずに振り抜くだけ」。

「それまでは記録を追いかけてばかりいた。しかし今は、自分の納得いくバッティングができていれば、それでいいじゃないか」と思えるようになったそうです。その頃からイチロー選手はスポーツ紙を読まなくなったそうです。プレーに集中してゆくのです。

私たちも時として、いろいろなことを考え、思い煩ううちに、信仰生活のスランプを体験することがあります。「昔のあの胸躍るような信仰に戻りたい」と・・・。

イチロー選手はただ3つのポイントをチェックしながら、バッティングに磨きをかけてゆきました。それができていれば、ヒットが出ないわけがない。後は振り抜くだけ。

 

では私たちの信仰生活のチェックポイントは何でしょう。

私が三育学院の神学科にいたとき、ある教授から次のように教えていただきました。

「信仰生活を健全に保つためには、5つのポイントがある。この5つがともに働きあって健康な信仰生活を送ることができる。1つがおろそかにされると、他の4つもその影響をうけてしまうので、5つとも大切にしなさい」。

1.御言葉(毎日聖書を読む)

2.祈り(常に祈る)

3.奉仕(霊的肥満にならないように体を動かして、他者を祝福する)

4.讃美(何事も感謝と讃美をもって行う)

5.礼拝(何事も神様を第一とする)

 

私は手の指を使って覚えました。

親指:お父さんが家族に聖書を読んで聞かせ、

人差し指:お母さんが家族のためにお祈りし、

中指:お兄さんが元気に奉仕をします。

薬指:お姉さんがきれいな声で讃美をし、

小指:子どもの心でお礼拝。

いかがですか?「子どもだまし」などと言わないで・・・。私自身霊的スランプを感じたことはあります。思い煩いで眠りつけなかったことがあります。しかしそのような時にこそもう一度、信仰生活の基本に立ち返って、5つのポイントをチェックして、あとは肩の力を抜いて、思いっきり御言葉に振りぬけてゆければと思います。