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2009年1月 第266号                                         
   私たちの「ニュー・イヤー」

               東京中央教会牧師 長池 明夫  

 皆様、明けましておめでとうございます。新たな希望と抱負のうちに、お正月をお迎えになられたことと存じます。昨年の金融危機の影響のため、今年はきっと激動の年になる、と言われておりますが、教会では、まず何よりも主の恵みのうちに、皆様が今年一年を平安に過ごしていかれますようお祈りいたします。
 さて、昨年の12月には、「クリスマスはどうして12月25日なのですか」――このような問い合わせが何件かありました。言わずと知れた「キリストのご降誕の日」なのですが、福音書はどこにも主のご降誕の日には触れていないのです。ですから例えば、東方教会においては、1月6日が「大いなる新年」と言われ、キリストのご降誕の日として、お祝いされてきました。これは、ローマの太陽暦では、1月1日が天地創造の始まりだと考えられ、創世記では6日目に人間が創造されたと記されているので、きっとイエス様もその日に受肉なさったのに違いないという勝手な想像にもとづいたものでした。従って、根拠はあやふやなのですが、エルサレムの教会でもA.D.594年までは、この1月6日をクリスマスにしていたという記録が残っているほどです。

 それでは、どうしてクリスマスは12月25日になったのでしょうか。キリストの福音は弟子たちの献身によって、地中海を中心としてヨーロッパの各地へと伝えられていきました。そして改宗した人たちの多くは、自然宗を素朴に信奉する農業に携わる人たちだったと言われています。ですから、彼らは四季折々のお祭を行うことを慣習としていました。例えば、豊かな収穫を得た後には秋の収穫祭を祝い、そして雪に閉ざされ最も日が短くなる12月25日を冬至祭として、これから日が長くなる幕開けとして盛大なお祭を催したのです。そして、キリストの福音宣教者たちは、例えばマラキ4:2に記されている「義の太陽」であるキリストが、彼らが信奉している太陽も森も地も水も創造なさったことを伝道していきました。そうして、このキリストとの出会いが暗黒の地に光をもたらしたことになぞらえて、これから日が長くなっていく冬至祭に希望と光を与えてくれたキリストとの出会いを記念して、12月25日にクリスマスをお祝いするようになっていったのです。
 日本のお正月の行事は、新しく即位した天皇を称えることから始まりましたが、私たちのお正月はクリスマスから続いているのです。一年をクリスマスで締めくくり、同時に私たちの希望の幕開けはクリスマスから始まるのです。ですから、新しい年を迎えることは、主のご臨在とご再臨とを更に踏み込んで確信し、言祝(ことほ)ぐことであります。今年が激動の年であり、たとえ私たちが生活面で揺さぶられるようなことがあったとしても、主が共にいて下さるがゆえに「ハッピー・ニュー・イヤー」なのです。

 「あなたはその高殿からもろもろの山に水を注がれる。地はあなたのみわざの実をもって満たされる。」(詩篇104 : 13)






 1月のスケジュール

1/ 1(木)    元旦礼拝
           [説]長池 明夫牧師
  /3(土)     [説]長池 明夫牧師
           教課合同
  /10(土)   [説]平本 光神学生
           役員会・長老会
            子羊クラブ
  /17(土)    [説]長池 明夫牧師
           理事会
  /24(土)    [説]長池 明夫牧師
           子羊クラブ
  /31(土)    [説]長池 明夫牧師

                                                                                                      






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