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2004年11月 第215号
松本集会所訪問記 東京中央教会長老 金子 盾三 今年9月18日、私は、東京衛生病院より信越地方教会訪問の一環として、松本集会所を訪れ、礼拝と健康講話を担当させていただきました。集会所は長野県南 表の看板も週報にも、「集会所」ではなく、「セブンスデーアドベンチスト教団松本キリスト教会」の文字が見られますが、一般の方にキリスト教会であることが分かるようにという配慮のためのようです。長野県中部地域の方々に福音を伝え、1パーセントの人々をイエスに導く幻を掲げて祈り、活動しています。 朴牧師は「日本では福祉が充実しているので、生活に困っている人を助けるというより、聖書研究を通して、御言葉を伝えることに専念したい」と言っておられました。しかし、伝道の方法はそれだけに留まらず、韓国語教室や、韓国からコワイアーを招待しての講演会を、集会所や信徒の家庭を会場にして開くなど、様々な形体をとっています。 さらに、「ホーリネス教会」の信徒の方が、集会所の音楽を担当して下さっていることも、特筆すべきことであろうと思います。アルパという楽器を演奏する、すばらしい女性でした。 「今日は出席者が少なく数人です」と朴牧師は残念そうにおっしやいましたが、自分の持っている小さな知識でも、技術でも、誰かの役に立つのならこんなに嬉しいことはありません。朴牧師は、このような奉仕の喜びを、信徒をはじめ、周囲の方が味わうことが伝道につながると考えておられるようでした。 松本へと向かう列車の窓からは、美しい日本の初秋の風景を楽しむことができました。緑の山並み、青い空、白い雲、金色の稲穂、コスモスの花。すべてが美しかった。この恵まれた自然のなかにいる日本人は、本来、優しさという特性を備えています。しかし、優しいだけでなく、また美しい自然を愛でるだけでなく、日本人がイエスに出会い、その魂に本当の神の平安が宿ったときに、日本の伝道が進展し、完成するのだと思いました。 |